今回は、Googleアナリティクス(以下GA)の「新規」と「リピーター」についてまとめています。
この「新規」と「リピーター」の考え方は簡単なようで意外と間違いやすいところです。
まずGAのメニューで[ユーザー]―[行動]―[新規とリピーター]を選択すると以下のように表示されます。
New VisitorとReturning Visitorという項目があります。これが、新規とリピーターにそれぞれ該当します。では、定義から見てみましょう。
新規とリピーターとは
GAで「新規」というのは、初めてサイトを訪問したユーザーのセッションです。厳密には、GAのクッキーの有効期限が2年に設定されているため、直近の2年以内で初めてサイトを訪問したユーザーのセッションということになります。
一方、GAで「リピーター」とは、直近の2年以内でサイトを訪問したのが2回以上のユーザーのセッションです。
下図を見ると、セッションの総数は1,668、新規のセッションが1,509、リピートのセッションが159となっています。つまり、「新規セッション」+「リピートセッション」=「セッション総数」なのでとても分かりやすいですね。
一方でユーザーの総数は1,562、新規のユーザーが1,509、リピートのユーザーが123となっています。新規のユーザーとリピーターのユーザーを足してもユーザーの総数にはなっていません。なぜでしょうか。
新規ユーザーとリピーターのユーザーとは
新規のユーザーとリピーターのユーザーを足してもユーザーの総数にはなっていないのはなぜでしょうか。なぜなら、新規やリピーターというのは、セッションに関する指標だからです。
新規セッションとリピーターのセッションに関しては、下図の通りです。「新規」と「リピーター」の定義通り「新規セッション」は、初めてサイトを訪問したユーザーのセッションがカウントされています。9/28(金)の朝の訪問がそれに該当します。そして、リピートセッションとしては、サイトを訪問したのが2回以上のユーザーのセッションがカウントされています。
では、「新規ユーザー」と「リピーターのユーザー」というのはいったい何のことでしょうか。「新規ユーザー」は、サイトにはじめて訪問したセッションがあるユーザーを指しています。そして、「リピーターのユーザー」は、サイトに2回以上訪問したセッションがあるユーザーということになります。
定義だけでは分かりづらいのでもう少し具体的な例で考えてみましょう。9/28(金)を見てみますと、aさんがサイトを2度訪問しています。初めての訪問は、新規ユーザーとしてカウントされています。そして二回目の訪問は、リピーターのユーザーとしてカウントされていることが分かります。でも、ユーザー数は、ユニーク・ユーザー数を指しているので1件としてカウントされていますね。
セッションが日をまたいだときは
では、少し例外的な事例を考えてみましょう。セッションは、日をまたぐと別セッションとしてカウントされます。
少し分かりづらいのですが、下図ではあるユーザーが23時58分にサイトを訪問し、セッションが日をまたいでいることが分かります。
この場合、セッションがまたがっている2日間でみると、セッション1とセッション2を合せて、新規ユーザーが1件、リピーターのユーザーは0件としてカウントされます。そして、新規セッションは2件、リピーターのセッションは0件としてカウントされるようです。ちょっと不思議な感じがしますね。
簡単そうで意外と分かりづらい「新規」と「リピーター」について今回はまとめてみました。