Googleアナリティクスのユーザーとは

Googleアナリティクス(以下、GA)でアクセス解析をする際に必ず出てくる「ユーザー」についてまとめてみました。

 

 

ユーザーとは?

まず、アナリティクス ヘルプでどのように定義されているのでしょうか。ひと通り確認したのですが、明確な定義を見つけることができませんでした。しかしながら、アクティブユーザーに関する記述の中で次のように説明されていました。

指定した期間が 1 月 1 日から 1 月 28 日の場合は次のようになります。

  • 1 日のアクティブ ユーザー数: 1 月 28 日(指定期間の最後の日)にサイトまたはアプリでセッションを開始したユニーク ユーザーの数。
  • 7 日間のアクティブ ユーザー数: 1 月 22 日から 1 月 28 日までの間(指定期間の最後の 7 日間)にサイトまたはアプリでセッションを開始したユニーク ユーザーの数。
  • 14 日間のアクティブ ユーザー数: 1 月 15 日から 1 月 28 日までの間(指定期間の最後の 14 日間)にサイトまたはアプリでセッションを開始したユニーク ユーザーの数。
  • 28 日間のアクティブ ユーザー数: 1 月 1 日から 1 月 28 日までの間(指定期間の最後の 28 日間)にサイトまたはアプリでセッションを開始したユニーク ユーザーの数。

まだ分かりずらい感じがしますね。

この定義からするとセッションを開始した時点でユーザーとして認識されていることが分かります。セッションについては、下記の記事でも記した通り、各ブラウザのクッキーという単位で管理されています。ユーザーについても同様に考えることができます。つまり、同一人物からのアクセスであっても、異なるブラウザからのアクセスであれば別ユーザーとして認識されます。

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一方、セッションと異なる点は、「ユニークユーザー」という表現から読み取れます。セッションの場合は一度切れてしまうと次回のアクセスは新たなセッションとして計算されます。しかし、ユーザーの場合は、そうではありません。同じブラウザからのアクセスであれば、同一ユーザーとして引き続き判断されます。

それで、ユーザー数というのは、指定した期間にサイトにアクセスしたユーザーの数ということになります。つまり、同一ユーザーがサイトに3回アクセスしても、1ユーザーということになります。また、同一ユーザーがサイト内を何ページ閲覧したとしても、1ユーザーとして計算されます。

 

 

指定した期間とユーザー数との関係

指定した期間とユーザー数との関係は間違いやすい点なので下図でご説明したいと思います。

9/28~10/4の期間にaさん、bさん、cさんのそれぞれがサイトを訪問しています。

まず、日別のユーザー数を見てみますと9/28はaさんとbさんが訪問しているので2ユーザーとなっています。一方、10/1はaさんがサイトを2回訪問していますが、同一ユーザーなので1ユーザーとして計算されています。

次に9/28~10/4の1週間のユーザー数は、aさん、bさん、cさんの計3ユーザーです。日別のユーザー数の合計とは異なるという点に注目できます。この点は間違いやすい点なのでしっかり押さえておきたいと思います。

最後に月別のユーザー数を見てみましょう。表に記されている日以外にはアクセスはなかったという前提で話を進めたいと思います。9月はaさんとbさんの計2ユーザー、10月はaさんとcさんの計2ユーザーです。やはり、10月に関しては、日別のユーザー数の合計とは異なる結果になっていることが分かります。

実際に当社におけるアナリティクスの実データを参照してみましょう。2018/9/28~2018/10/4のユーザー数は、1,447ユーザーとなっています。

 

 

 

 

では、月別でみるとユーザー数はどうなっているのでしょうか。まずは、9/28~9/30のデータです。ユーザー数は426ユーザーとなっています。

 

 

 

次に10/1~10/4はどうでしょうか。この期間は、1,029ユーザーとなっています。

 

 

 

実データをもとに表をまとめるとこんな感じになります。指定した期間によってユーザー数の合計が異なることが分かると思います。

 

 

前回訪問した記録を保持している期間

同じユーザーが同じ日に何回アクセスしても1ユーザーとしてカウントされます。では、数か月前にアクセスしたサイト、あるいは1年以上前にアクセスしたサイトをもう一度訪問した場合、やはり同一ユーザーとして判定されるのでしょうか。

この点は、クッキーの有効期間から知ることができます。アナリティクスのヘルプを見てみますと、ユーザーを判別するクッキーの有効期間は2年と明確に記されています。つまり、最後にサイトを訪問してから2年以上経過した場合、そのサイトを再度訪問しても別ユーザーとして認識されるというわけです。

 

 

ユーザー数と同じ意味の他の用語

最後にユーザー数と同じ意味で用いられる他の用語をまとめておきます。ユニークユーザー数(UU)やアクティブユーザー数という表現を用いることもあります。これらは、いずれもアナリティクスの「ユーザー」と同じ意味になります。ネット上ではユニークユーザー(UU)という表現のほうがよく用いられているかもしれません。

アクセス解析では頻繁にもちられるアナリティクスの「ユーザー」という用語についてまとめてみました。今回はここまでです。

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