コロナ禍もありネットショップを開業したいというニーズが増えています。このシリーズ記事では、ECサイトとも呼ばれるネットショップを開業するための方法について以下の点を書いていきます。
- ネットショップを開業するためのどんな方法があるのか
- 人気のサービスの特徴や使用感はどうか
- どんな人にどのサービスがおすすめか
シリーズその1では、ネットショップ開業するための様々な方法をご紹介します。
ネットショップを開業する方法
開業する方法はたくさんありますが、まとめると以下のカテゴリーになります。
- ASP型
- 決済サービス型
- オープンソース型
- クラウドCMS型
- モール出店型
- フルスクラッチ型
1つ1つ順番にかんたん説明していきます。
ASP型
ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダーの略)型は、簡単に言うと、ネットショップサービスを提供する事業者によるWebサービスを利用する方法です。その中には、無料のネットショップ作成サービスもあります。サーバーなどの準備は必要なく、基本的にはネット環境とPC(もしくはスマホだけ)があれば開業できるサービスです。有料版もあり、よりカスタマイズ性に優れたサービスが提供されます。
代表的なサービスをご紹介します。
BASE(ベース)

BASEは(2021年7月現在)ショップ開設数150万ショップを超えるサービスです。日本のネットショップサービスの中でも№1の利用者数になります。初期費用や月額費用が無料なので気軽に開業できます。決済方法も多数で、最近Amazon Payが追加されました。デザインテンプレートも17種類が無料で提供されています。SEO対策機能やブロック機能もあり、無料でここまでできることが人気の理由です。
STORES(ストアーズ)

STORESはASP型ネットショップサービスの代表的なものの一つです。月額無料のプランと有料プランがあり、有料のほうが決済手数料が安くなります。無料のテンプレートが48種類と豊富で、決済方法が多いのが特徴的です。まとめ割引機能や再入荷お知らせ機能があることもメリットですが、無料ではアクセス解析が使えないというデメリットもあります。初心者でもシンプルで簡単に編集できるのですぐに開業できます。
カラーミーショップ

カラーミーショップは老舗GMOペパボが運営するネットショップサービスで安心感があります。2021年5月に初期費用・月額費用無料プランが追加されました。デザイン性が高く、上位プランへ変更していけるのも嬉しいところです。無料版でもフリーページを10ページ作れます。アクセス解析は機能が限定されていますが、550円/月ですべての機能を使えるようになります。無料版でも十分使えますが、テンプレート登録数は5点までになっています。無料版では足りない機能を有料で加えていく印象です。
Shopify(ショッピファイ)

Shopifyは基本有料のサービスですが、テンプレートは100種類以上、決済方法も豊富です。本格的にネットショップで稼ぎたいという方に向いています。14日間の無料お試し期間があるので、機能や使用感を試してから始めることができます。海外展開も可能で、多言語(50言語以上)他通貨にも対応します。SEO対策や”カゴ落ち”と呼ばれる離脱を防ぐための対策もあります。最初から本気で始める方にはShopifyがおすすめです。
決済サービス型
決済サービスを提供する会社がネットショップ機能も提供する形です。実店舗とネットショップの連動がしやすいサービスを提供してくれます。さすが決済サービス会社だけあって、入金システムがしっかりしており速いのも特徴的です。2020年10月から無料で使えるネットショップサービスを開始した「Square」についてご紹介します。
Square(スクエア)

Squareに無料登録し「オンラインビジネス」という機能を使ってネットショップを開業できます。決済手数料が業界では最安水準です。月額費用は無料で、実店舗とアプリで連動して在庫数管理ができます。他のサービスと同様、無料版にはさまざまな制限があります。商品登録数は無制限ですが、500MBまでの容量の制限がかかります。独自ドメインも有料プランが必要です。
実店舗がありネットショップも始めたい場合は特におすすめです。実店舗て使用する専用端末(Square Terminalなど)は初期費用として購入が必要ですが、すぐにネットショップと連動できます。もちろん、ネットショップのみを無料で始めることもできます。ネットショップサイトの作成も直感的で簡単です。HTML/CSSでの編集はできません。
オープンソース型
その名の通り、ソースコードがインターネット上に公開されていて、ライセンス費用0円で利用できます。サーバー契約や独自ドメイン取得は自分で行なう必要がありますので、そのあたりの最低限の知識は必要です。ネットショップに必要なショッピングカートや決済機能を追加してECサイトを構築していきます。
よく利用されているサービスをご紹介します。
WordPress(ワードプレス)

WordPressは、言わずと知れたブログに特化したCMS(コンテンツ・マネジメント・システムの略で、専門知識がなくてもブログやサイトを作成できるサービス)です。プラグインと呼ばれる拡張機能を使用してネットショップ機能をもたせることができます。有名なところではWelCartやWP-OliveCartがあります。
まず、サーバー契約やドメインを取得してWordPressをインストールすることが必要です。人気のあるレンタルサーバー会社では、これらを一括して行えるクイックスタート機能があります。
オープンソースで利用者が多いことから、セキュリティ面でしっかりとした対策をしておくことが必要です。お客様の大切な情報を漏えいさせてしまうなら大損害を被るかもしれません。オープンソース型は基本的にサポートを受けられないので、セキュリティ面でもある程度の知識が必要と言えるでしょう。
EC-CUBE(イーシーキューブ)

EC-CUBEはネットショップのために作られたオープンソースのCMSで、国内№1シェアです。サーバーやドメインを準備すれば、無料でインストールして使用できます。こちらもテンプレートやプラグインが用意されています。「ストア」と呼ばれる公式サイトからダウンロードし、デザインや機能を追加することでネットショップを開設できます。HTMLやCSSの知識があればですが、オリジナリティあふれるサイト構築や編集も可能です。
クラウドCMS型
簡単に言えば、クラウドにあるサービスを利用してホームページを作成できるツールです。APS型と同様で、ネットショップ機能をもつサイトを無料で構築できるプランがあります。サーバーもサービスを提供する会社が管理するので自分で契約する必要はありません。もともとホームページ制作のためのサービスで、そこにネットショップの機能を追加するため、ネットショップ専門のサービスと比べると機能面で弱いのは否めません。
Wix(ウィックス)

Wixは無料で簡単にウェブサイトを作成でき、ネットショップ機能をもたせることが可能です。直感的な操作ができ、500種類以上のデザインテンプレートがあるのも特徴的です。ショッピングカートなどのネットショップ必須の機能を追加したり、SNSとの連動もでき集客できます。ただウェブサイトやネットショップに関する全般的な知識がないと、初心者が一から作り上げていくのは難しいと言えるでしょう。
ジンドゥー

ジンドゥーは前述のWixと似ており、非常に直感的にサイト編集が可能です。いくらか専門的な知識がいる「ジンドゥークリエイター」というプランでネットショップを構築していく必要があります。無料のプランの場合、商品登録数は5つまでで、決済方法はPaypalのみとなります。本格的にネットショップを運営したいなら、有料の「ビジネス」プランを使っていくと良いでしょう。
モール出店型
モール型といえば、楽天市場やAmazonが有名ですが。初期費用やシステム利用料、売上ロイヤリティが高額です。これらが無料で出店できるサービスがあります。商品が売れた時には、決済手数料などがかかってきますが、モール出店型は集客力が高いというのがメリットです。ネット上の大きなモールに出店するイメージですので、たくさんのお客さんが来ています。その分、競争率が高いのも特徴です。
Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングでは初期費用やシステム利用料、売上ロイヤリティが無料でネットショップを開業できます。ただ、商品が売れた時は決済手数料やストアポイントやアフェリエイト報酬などの費用がかかります。これがASP型より高いと言えるでしょう。出店無料ということで急成長しているサービスで、上の画像にある通り、4900万人以上が訪問したという実績があります。
フルスクラッチ型
Web制作会社に依頼してすべてオーダーメイドで設計していく方法です。完全オリジナルなので他との差別化ができます。その分、制作コストは非常に高くなります。規模にもよりますが、数百万円以上の制作費用や、加えて管理・更新費用も必要です。お金と時間をかければ基本どんな機能も実現できますが、どういう目的でネットショップを作るかが決め手になるでしょう。今回の「かんたん開業」という意味では、選択外になるでしょうか。
まとめ
「ネットショップをかんたん開業する方法」シリーズその1では、ネットショップを開業するための様々な方法を取り上げました。
- ASP型
- 決済サービス型
- オープンソース型
- クラウドCMS型
- モール出店型
- フルスクラッチ型
たくさんの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。決定要素としては、開業の目的はもちろんのこと、時間や資金などが関係してきますね。
次回は、「かんたん開業」できるASP型についてもう少し詳しく書いていきます。それぞれの特徴や注意点などを取り上げ、賢い選択に役立つ点をご紹介いたします。

