サーチコンソールを使うとどんなキーワードの検索結果に表示されたり、クリックされたりしているかを調べることができます。見てみると狙ったキーワードとは異なるクエリもたくさん含まれていたりします。そのままだと見づらいので、狙ったキーワードを含むクエリだけを表示する方法をご紹介したいと思います。そこから、さらにサイト改善のための分析もしてみたいと思います。
「検索パフォーマンス」画面
サーチコンソールのメニューで「検索パフォーマンス」を選択します。

「合計クリック数」、「合計表示回数」、「平均CTR」、「平均掲載順位」がそれぞれ選択された状態(背景色ありの状態)にしてください。背景色が白の場合は、クリックして選択状態にしておきます。
そして、①クエリを選択します。通常は、デフォルトでクエリが選択されています。
次に、②+新規をクリックします。

検索キーワードの入力
検索キーワードをクリックします。

するとキーワードを入力する画面が表示されます。当社はシステム開発会社なので「システム」というキーワードを含むクエリに絞り込みたいと思います。「次を含むクエリ」を選択して「システム」と入力し、最後に「適用」ボタンをクリックします。

検索結果を表示する
「システム」というキーワードを含むクエリだけが抽出されていることが分かります。ずいぶん見やすくなりました。

サイト改善のための分析をする
この結果を少し分析してみたいと思います。まずは表示回数で並べ替えてみました。

ペルソナからのクエリを見極める
まずペルソナとは、「自社のサービスや商品を購入していただきたい理想のお客様」という感じです。ターゲットという表現が用いられることもありますが、ちょっと露骨な印象ですね。でも意味合いは似ていると思います。
さて、上表を見ると「システム開発 大阪」や「システム会社 大阪」といったキーワードでの表示回数が上位を占めていることが分かります。しかし、これらのクエリは同業のシステム会社さまが検索している可能性があります。本当にシステム開発を依頼したいと思っておられるエンドユーザ様であればもう少し具体的なキーワードで検索される可能性があります。
検索順位が低いものの多数表示されているクエリに注目する
それに比べると「システム開発 依頼」や「テレアポシステム」は具体的にシステム開発の委託先を探しておられる可能性があるように思えます。実際、これらのキーワードの順位がかなり低調なものですが、何度も表示されています。「テレアポシステム」の58.9位を表示させるには6ページ目まで閲覧されたことになります。テレアポシステムを委託できるシステム会社を真剣に探しておられる様子が想像できます。
では、「テレアポシステム」というキーワードで検索したとき、当社のホームページのどのページが表示されるのでしょうか。上図のテレアポシステム行をクリックしてみます。すると下図のリストが表示されます。ここで「ページ」タブをクリックするとどのURLが表示されているかが分かります。このURLは、当社のさまざまな「開発事例」を紹介しているページです。

自社サイトの改善点を考慮する
残念ながら「開発事例」ページで「テレアポシステム」は紹介されているのですが、多くの開発事例の中の一つとして紹介されているだけです。恐らく、テレアポシステムを紹介する専用ページを作成するならかなりのアクセスを集め、問合せをいただくことができるのかもしれません。あくまでもこれは仮説ですが、やってみる価値はありそうです。
まとめ
サーチコンソールを使うことで狙ったキーワードを含むクエリで自社サイトがどの程度表示されているのかを知ることができます。
さらに、キーワードの組み合わせや掲載順位と表示回数などの関係性からサイトの改善ポイントを見極めることができます。あとは実際に、予測に基づいてサイトを改善してみることです。
今回はここまでです。