YouTubeでオンライン文化祭を簡単に開催する方法

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COVID-19の影響で通常開催が難しくなっている文化祭。オンラインで開催しようとする動きが各学校や地域でみられています。この記事では、毎年の大切な行事を中止せずに開催するために、YouTubeを利用して簡単にできるオンライン文化祭の方法をまとめています。たくさんの費用や時間をかけずに、生徒や地域の人たちの想いをカタチにするための3つのステップをご紹介します。

 

オンライン文化祭開催のための3ステップ

”簡単にできる”ことを意識して、踏むべきステップは次の3つです。

  1. 特設サイトの制作
  2. 動画の準備
  3. YouTubeへ動画のアップロードとサイト公開

この3ステップについて解説していきます。

 

Step1.特設サイトの制作

オンライン文化祭のための特設サイトを制作します。と言っても、簡単にできる方法です。通常、ウェブサイトを簡単に制作するためには、以下の3つの点が必要です。

  • レンタルサーバ契約
  • 独自ドメイン取得
  • WordPressのインストール

 

WordPressとは、簡単にウェブサイトを制作・編集ができるシステムのことです。CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれ、専門知識がなくてもサイト作成ができるサービスです。WordPressそのものは無料で利用でき、全世界のウェブサイトの実に1/3以上が、このWordPressで制作・管理されています。

最低必要なこととはいえ、ひとつひとつ行っていくのは初心者の方にとってなかなか大変なことです。しかし、最近ではこれら3つを一括で簡単に行えるサービスがいくつか出てきました。人気のレンタルサーバ会社の中では、以下のものがあります。

 

レンタルサーバ会社 サービス名
ConoHa WING(コノハ ウィング) WordPressかんたんセットアップ
mixhost(ミックスホスト) WordPressクイックスタート
XSERVER(エックスサーバ) WordPressクイックスタート

 

今、おすすめはConoHaWINGです。非常に高速であることが評価されており、アクセス集中などがあった場合、上位プランへの変更も即時可能だからです。サービスとしては新しいですが、大手のGMOブランドですから安心感もあります。以下のリンクから、ConoHaWINGで「WordPressかんたんセットアップ」を利用すれば、レンタルサーバ契約、独自ドメイン取得、WordPressインストールが一括で行えます。

ConoHa WING「WordPressかんたんセットアップ」

 

この段階で、クレジットカードなどの支払情報の登録が必要です。レンタルサーバ費用は、プランや契約期間により異なりますが、それほど大きな規模のサイトでなければ(この記事で紹介する方法で行う程度なら)1,000円/月 前後のプランで十分でしょう。

契約期間が長いほど毎月の費用は安くなりますし、初期費用も0円(ConoHa WINGもそう)のところがあります。最近では、レンタルサーバ会社が指定するドメインであれば、ドメイン取得費用を0円にするキャンペーンが行われています。

例えば、上記のような条件で、サイト準備期間を含めて3ヵ月で契約した場合、レンタルサーバ契約、独自ドメイン取得、WordPressインストールまでして10,000円くらいで契約できると思います。

ここまでで、最初のステップである「特設サイト制作」ができました。次に「動画の準備」です。

 

Step2.動画の準備

この部分では、サイトのコンテンツとなる動画の準備について、動画収録とデータ受け渡しに分けてご説明します。基本的に、事前収録した動画を特設サイトで公開することになります。

動画収録

学校や地域の文化祭においては、クラブや団体のパフォーマンス、作品、研究などの発表を行うと思います。また、イベント告知やメンバー募集などもあるかもしれません。それらを、各クラブや団体ごとに動画撮影します。最近では、デジカメやスマホでもある程度の質の動画を撮影できるようになってきました。いくつかの写真をスライドショーのような形で動画にすることもできるかもしれません。

データ受け渡し

COVID-19の感染予防を考慮し、各グループや団体ごとで少人数の動画撮影を行います。そのデータを、企画のWEB担当者へ受け渡す必要があります。USBなどメモリーに入れて受け渡しもできますが、できるだけ感染リスクと費用を抑えるためクラウドストレージサービスを利用できるでしょう。

代表的で無料利用できるサービスとして、以下のようなものがあります。

サービス名 無料容量
Google Drive(グーグル ドライブ) 15GB
Dropbox(ドロップボックス) 2GB
One Drive(ワン ドライブ) 5GB

 

おすすめは、無料容量からしてもGoogle Driveです。もし15GBを超える場合でも、低価格で有料プランがあります。

Google Drive有料プラン:

  • Google one
    100GB:250円/月
    200GB:380円/月

団体ごとの受け渡し期間を定めるなどしてローカルにデータをダウンロードし、その都度GoogleDrive上からは削除していけば、無料15GB以内でのやり取りも可能でしょう。

Google Driveを利用する場合、Googleアカウントの取得(Gmail)が必要ですが、企業や団体が無料のGoogleアカウントを作成する方法は、以下の記事が参考になります。

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Google Driveの使い方に関しては、以下のリンクが参考になります。

Googleドライブヘルプ(公式)

Google ドライブを使用すると、ファイルを安全に保存して、さまざまな端末で開いたり編集したりできます。・・・(続きはリンクから)

引用元:「Googleドライブの使い方」

 

では、最後のステップ「YouTubeへのアップロードとサイト公開」です。

 

Step3.YouTubeへのアップロードとサイト公開

YouTubeへのアップロード

受け渡されたデータを(必要であれば編集し)、前述のGoogleアカウントからYouTubeにアップロードします。アップロードの方法は、以下のリンクから確認できます。

YouTubeヘルプ(公式)

YouTube に動画をアップロードする手順は簡単です。パソコンやモバイル デバイスから動画をアップロードする手順は次のとおりです。・・・(続きはリンクから)

引用元:動画のアップロード

 

YouTubeの公開設定で、公開の種類を選べます。

公開:
世界中のYouTubeユーザーが視聴でき、YouTubeやGoogle検索にもヒットします。

限定公開:
URLを知っている人だけが視聴できます。特設サイト上でリンクされるため、サイト訪問者も視聴できます。学校や地域などある程度限られた範囲で公開したい場合は、限定公開が良いでしょう。

 

限定公開であっても、URLがSNSなどで拡散される可能性があり、何らかの仕方でURLを知った人は閲覧できてしまいます。サイトのURLを伝える際には、ソーシャルメディアやインターネット上に公開しないことを利用条件に加えると良いでしょう。また、公開再生リストに限定公開の動画を加えてしまうと検索にヒットするようになってしまいます。”限定”といっても、URLを知り得た人がだれでも閲覧できることを覚えておく必要があります。

 

非公開:
基本的にアップロードしたアカウントのみで視聴できます。ただし、Googleアカウントに紐づけされているメールアドレスを旧クリエータツールから登録すれば、他者に閲覧権限を与えることが可能です。しかし、閲覧希望者全員のGoogleアカウント情報を事前に取得し登録する必要があるため、ある程度の公開性を持たせるオンライン文化祭では実際的ではないでしょう。

 

サイト公開

WEB担当者(場合によっては外部業者委託)によって、特設サイトをデザインし、YouTube動画を埋め込んだり、リンクを貼っていきます。

トップページに、オンライン開催の経緯や代表者のあいさつ、閲覧可能期間などを含めます。また、カテゴリー分けしてクラブや団体の紹介を含め、サムネイル画像やバナーと共に関連動画へのリンクを貼ります。下層ページで実際にYouTube動画を埋め込み、視聴できるようにします。もしくは、YouTubeへ遷移して閲覧できるようリンクを貼ります。

WordPressで簡単にYouTube動画を埋め込む方法については、以下の記事が参考になります。

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その他の見せ方として、YouTubeライブやZOOMなどのオンライン会議サービスなどを利用して、リアルタイムでの配信も可能です。しかし、今回のテーマにある”簡単”にできるという観点では難易度がグッと上がるため割愛します。

 

 

まとめ

いかがでしたか。今回はYouTubeでオンライン文化祭を簡単に開催する方法をご紹介しました。たくさんの費用や労力、時間をかけずにできるシンプルな方法です。

ステップは3つです。

  1. 特設サイト制作
  2. 動画の準備
  3. YouTubeへ動画のアップロードとサイト公開

1年間いろんな想いを込めて作り上げてきたものに、日の目を見る機会を与えたいと思う方は、オンライン文化祭の開催を考慮してみるのはいかがでしょうか。

この記事がそうした皆様に少しでもお役に立つことを願っています。今回もお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

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