ネット予約システムはどうやって作る?作り方ご紹介ブログ

今はなんでもオンラインで予約する時代になってきました。このシリーズ記事は、サイトにネット予約システムを導入する方法やそのためのサービスをご紹介するネット予約システムの作り方ご紹介ブログです。人気のサービスの特徴やいろんな業種でのかんたんな導入方法を分かりやすく書いていきます。

 

ネット予約システムのメリット

次の3つを挙げられます。

  • 予約業務の効率化
  • 顧客獲得につながる
  • 事前決済できるサービスがある

予約業務の効率化

なんといってもこの点は大きなメリットです。ネット予約だけでなく、電話予約、来店予約などすべてを一元管理できるサービスがあります。リアルタイムで情報が管理され、受付での直接予約の登録も難しくありません。オーバーブッキングなどのトラブルを避けられ、予約業務が格段に効率化されます。

 

顧客獲得につながる

ネット予約なら24時間対応できるので、いわゆる取りこぼしを減らせます。これまでは、営業時間外、スタッフ不在などで対応できなかった予約をしっかりとれるので、顧客獲得につながります。24時間365日予約対応が可能になるわけです。また、予約システムによっては顧客情報も取得できるので、その後のリピーター獲得にもつながるでしょう。

 

事前決済できるサービスがある

クレジットカードによる事前決済や月謝集金が可能なサービスもあります。集金業務が簡素化でき、金銭トラブルを抑制できます。また、安易な予約キャンセル防止効果も期待できるでしょう。

 

 

サービス選定のポイントは?

大きく分けて次の5つです。

  • 運営側と顧客側の使いやすさ
  • 決済機能
  • 集客機能
  • セキュリティ
  • 他のツールとの連携

運営側と顧客側の使いやすさ

顧客にとって分かりやすいことはもちろんですが、運営側にとっても使いやすいことは大切です。毎日の業務で使いにくければ、予約サービス導入のメリットが薄れてしまいます。担当やスタッフがかんたんに利用でき、且つ顧客側もかんたん予約できるサービスを選びたいですね。

 

決済機能

決済機能がついているなら事前決済ができます。顧客側にとっても利便性が向上するので、予約獲得へつながりやすいでしょう。サービスによっては有料プランのみで決済機能を利用できるものがあります。費用対効果を考慮して導入を検討したいですね。

 

集客機能

例えば、メール配信機能があります。メルマガに加えて、予約確認、リマインド、アフターフォローなどのメール配信ができれば、キャンセル防止だけでなく、リピーター獲得につながります。後述する他のツールとの連携機能があるなら、SNSや広告による集客も可能です。

 

セキュリティ

大切なお客様情報を管理します。SSL通信や個人情報を守るためのセキュリティ設計があるかを確認しておきましょう。後述するWordPressでプラグインを使うといった場合は、サイトそのもののセキュリティ強化も重要です。

 

他のツールとの連携

Googleのサービスや各種SNSとの連携ができるかは、管理面でも集客面でも大切です。サイトに予約ボタンを設置したり、SNSへかんたんにリンクを貼ったりできる機能はマーケティングに有効です。口コミやレビューをみて予約を決めたいという方も多いので、他のサービスとかんたんに連携できる機能があるかもチェックしておきたいですね。

 

 

ネット予約システムの導入方法

いろいろな方法が考えられますが、有力でよく使われている方法を取り上げます。

  • 外部サービスと連携させる
  • WordPressでプラグインを利用する
  • 予約メディアを利用する
  • その他の方法

 

外部サービスと連携させる

この方法は、多くの費用や手間をかけずにネット予約システムを導入する点で大きなメリットがあります。前述のサービス選定のポイントをバランスよくカバーしているからです。既存のホームページやサイトに、予約システムを導入する点でもハードルが低い方法と言えるでしょう。

人気があり導入事例も多いサービスをいくつかご紹介します。

 

Airリザーブ

Airリザーブは、リクルートが提供するサービスで無料プランでもたくさんの機能が使えます。予約管理、顧客管理、メール配信機能などがあり、初めてでも使いやすいという印象です。

 

Airリザーブ 
無料プラン
決済機能 ×
他のサービスとの連携 △ (Airレジとの連携可能)

 

 

STORES予約

STORES予約(旧:クービック)は、クービック株式会社運営のサービスで、予約管理機能が優れています。サービス業に適した設計で、セキュリティ面もしっかりしています。メール配信機能やSEO対策機能もあります。

 

STORES予約 
無料プラン
決済機能
他のサービスとの連携

 

 

RESERVA

RESERVA(レゼルバ)は、株式会社コントロールテクノロジー運営のサービスで、14万もの導入事例があります。無料プランがあり、登録が非常にかんたんでスピーディです。上位プランになると役立つ機能が追加されていきます。

 

RESERVA(レゼルバ)
無料プラン
決済機能
他のサービスとの連携

 

 

formrun

formrun(フォームラン)は、予約フォーム作成に長けたサービスです。かんたんに予約フォームを作成できるだけでなく、顧客管理に定評があるサービスです。決済機能はないですが、たくさんの他サービスとの連携ができる点も特徴的です。

 

formrun(フォームラン)
無料プラン
決済機能 ×
他のサービスとの連携

 

 

SELECTTYPE

SELECTTYPE(セレクトタイプ)は、ホームページ作成ツールで予約フォームも作成できるサービスです。既存のホームページがあれば、予約フォームだけを利用することも可能です。テンプレートから予約フォームをかんたん作成して、予約管理できるのが特徴的です。

 

SELECTTYPE(セレクトタイプ)
無料プラン
決済機能
他のサービスとの連携

 

 

Goope

Goope(グーペ)は、GMOペパボが運営するサービスです。無料プランはありませんが、15日間無料お試しができます。基本はホームページ作成サービスですが、予約フォームをかんたんに設置できます。導入時に初期費用(¥3300)はかかりますが、月額費用はリーズナブルな印象です。

 

Goope(グーペ)
無料プラン × (15日間無料お試しあり)
決済機能
他のサービスとの連携

 

 

WordPressでプラグインを利用する

WordPressでサイトを作っているなら、予約機能を追加できるプラグイン(拡張機能)を利用する方法があります。世界中の約40%のサイトがWordPressで作られているので、多くのサイトで導入されている方法です。業種に合わせて、必要にぴったり合う機能をもったプラグインを導入できます。

運営側に、WordPressやプラグインの設定についてある程度の知識が必要になるので、運営・管理できる人材がいるかを考える必要があるでしょう。また、オープンソースで無料で利用できますが、外部サービスのようなサポートが基本的にはなく、自己解決しなければいけない点も覚えておきたい点です。日本語化されていないプラグインも多いため、ブラウザの翻訳機能等を使いながら設定することが必要になることもあります。

予約のタイプを大別すると、カレンダータイプ(顧客側がカレンダーから日時を選んで予約するタイプで、Bookingとも呼ばれる)とイベントタイプ(運営側がイベントの日時を設定して予約してもらう)がありますが、両方に対応しているか、いずれかだけなのか、付加的な予約機能があるかなども検討できるでしょう。

ネット予約システムを導入できるWordPressのプラグインのいくつかをご紹介します。

 

Amelia

Amelia(アメリア)は、かんたんに予約システムを導入できるプラグインです。無料版でも多機能で使いやすいですが、多機能だからこそ設定にはある程度の知識が必要です。カレンダー、イベントの両タイプに対応しています。有料版では決済機能を追加できたり、Googleカレンダーと同期できます。ホテルなど日をまたぐ宿泊予約には対応していません。

 

Booking Package

Booking Packageは、宿泊予約を含め、様々な業種の予約に対応したプラグインです。日本語対応しているのも使いやすいという点でメリットです。有料版もあり、決済機能やユーザーアカウント機能が利用できるようになります。サポートページがあり安心です。GoogleカレンダーやiCalendarとも同期できます。

 

MTS Simple Booking

MTS Simple Bookingは、有限会社エムティシステムが開発した日本製のプラグインです。WordPress公式登録のプラグインではないので、専用サイトからダウンロードしWordPressにインストールして使用します。必要な機能の大半がそろっています。設定項目が少し多いですが、スタートガイドも準備されているので安心です。無料版だけでなく有料版もあり、ユーザー登録機能などが追加されます。

 

WordPress Appointment Booking and Online Scheduling

WordPress Appointment Booking and Online Schedulingは、日本語対応していませんが、様々な業種に対応する予約システムを提供しています。カレンダーとイベントの両タイプに対応しており、2010年から公開されているプラグインで実績があります。

 

Events Manager

Events Managerは、その名の通りイベント予約に長けたプラグインです。管理画面は日本語対応しています。Googleマップと連動できるのが特徴的です。基本機能は無料ですが、有料版では、決済機能や予約フォームのカスタマイズなどが利用できます。

 

 

予約メディアを利用する

多くの業界では、予約メディアを利用する方法がとられています。例えば、美容室系ならホットペッパーBeautyや楽天Beauty、病院系なら病院ナビやEPARK、飲食店系なら食べログなどです。広告費を払って掲載してもらい、ポータルサイトから予約してもらうという方法です。これは上記の外部サービスと併用することも可能ですが、広告費が高額なものもあるため費用対効果をよく検証していく必要があります。

 

その他の方法

かんたんに予約を受けたい場合は、その他の方法もあります。

LINEと連携する

LINEチャットから予約システムや予約フォームへ誘導する方法です。LINE内にTEL番号を記載して予約を受ける方法もあります。顧客側からは便利ですが、人件費という運用コストを考慮する必要があります。

LINEと連携して予約機能を充実させるサービスもあります。例えば、Lステップ(2980円/月)です。LINE公式アカウントと連携して、リマインダーメール送信したり、顧客管理をしたり、リッチメニュー(LINE画面の最下部のバナー)から予約フォームへ誘導できる機能などがあります。

 

Reserve with Googleを使う

Reserve with Googleを使うと、Googleマイビジネス上で予約ボタンを設置できます。これまでもGoogleマイビジネスでは、予約サイトへのリンクを掲載したり「問い合わせ」メールで予約を行うことはできましたが、機能が追加されたイメージです。Reserve with Googleと連携した外部サービスも出てきています。

 

まとめ

いかがでしたか。ネット予約システムの作り方シリーズの初回は、ネット予約システムを導入する方法やそのためのサービスについて概説してきました。予約システム導入のメリットや選ぶ時のポイント、様々な導入方法についてでした。

もちろん、業種や予約システムを使う目的によって、利用するサービスも変わってくると思います。そのため、次回以降は各サービスのもう少し詳しい情報をご紹介していきたいと思います。

このシリーズ記事が少しでも皆さまのお役に立つことを願っています。では、次回もお楽しみに!

 

 

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