今では大半の企業がホームページを持つようになりました。しかし、ホームページを持つことにはどんなメリットがあるのでしょうか。改めて聞かれると答えることができますか?
今回は、中小企業がホームページを持つことのメリットとデメリットをまとめてみました。
これからホームページの公開をお考えの起業したての方や新たにウェブ担当になられた方の参考になればと思います。
企業がホームページを持つことのメリット
見込み顧客や新規顧客の獲得ができる
ホームページを持つ企業の大半は、ひとことで言うなら「集客」を目的にしておられることと思います。ホームページを持つことでそこからお問い合わせをいただいたり、お申込みをいただいたり、商品を販売することができたり・・・という可能性が広がります。
何と言っても新規顧客を獲得できる可能性があるのはとても魅力です。でも、注意が必要なのは、「新規顧客が獲得できる」ではなく「新規顧客を獲得できる可能性がある」という点です。
まず、ホームページを作っただけでは、お客さまにそのページを見つけていただくことはできません。見つけていただくために打つべき施策があります。そして、自社サイトを見つけてくださったお客さまが、実際に問合せや見積り依頼や注文といった行動を取っていただく必要があります。
でも、きちんとホームページを作って、愚直に運用を続けるなら新規顧客を発掘できるでしょう。
名刺代わりの営業ツールとして活用できる
自社をアピールするためのパンフレットの内容、住所や連絡先といった名刺に載せる情報などホームページに掲載しておくことができます。お客さまはそのサイトを見るだけで御社について知ることができます。
パンフレットが手元になくても、タブレットを使って自社の紹介をすることができます。
最近では、動画を使った会社、サービスなどの紹介がとても増えています。YouTubeに動画をアップする企業がどんどん増えています。
お客様からの信頼を得ることができる

今となっては、企業はホームページを持つのが当たり前という時代になってきています。ホームページからきちんと情報発信しているとそれだけでも信頼を得ることができます。
見込顧客が、御社の会社名や商品名などでグーグル検索をすることはよくあることでしょう。そのときに、見つけることができないと「あれっ?」という印象を持たれてしまいます。第一印象がいきなり悪いものになってしまうわけです。
もちろん、ホームページだけでお客さまの信頼を得ることはできません。でも、信頼を勝ち得るための最初に一歩になることは確かでしょう。
求人に活用することができる
就職難の時代は終わり、今は人手不足の時代に突入しています。多くの企業、とりわけ小さな会社さまは求人にとても苦労しています。求職者さまも面接を受ける会社のホームページを必ずチェックします。そのときに、求人専用サイトなどがきちんと整っていたり、自社の強みや社風が伝わるホームページであれば求職者さまにしっかりアピールすることができるしょう。
営業が不要になる
ホームページは24時間体制の優秀な営業マンと言われています。わたしたちが寝ている間も休日でも、お客さまを獲得し続けてくれるのです。わたしたちが仕事をしているときも、していないときも、ホームページは24時間営業を続けてくれます。文句も言いませんし、病気になることもありませんし(稀にサーバダウンしますが・・・)、給与も不要です。
もちろん業種によっては、営業マンを0人にすることは難しいかもしれません。とはいえ、ホームページからの集客が確立されたなら、いままで営業マンがしていた多くの作業を担ってくれることになるでしょう。営業マンは見込み顧客のフォロー、クロージングといったより重要な作業に注力できるに違いありません。
企業がホームページを持つことのデメリット
運用に人と時間が必要
ホームページを作ったらそれだけで自動的に問合せが来るというのは大間違いです。定期的に更新したり、反応が薄いときは画像やキャッチコピーを変えてみたりなど手を加える必要があります。
最近の傾向として、検索結果の1ページに表示されるサイトの多くは、軒並み1000ページを超えるようなサイトになっています。恐らく、ホームページ制作直後は、10ページから多くても数十ページ程度ではないでしょうか。でもそこから、さまざまな情報を発信して、ページを増やす必要があるわけです。しかも、その内容もグーグルはチェックしていますので、ブログも単なる日記のようなものではなく、本当に役立つ情報を発信しなければなりません。
そうした運用を続けるには、人手と時間が必要になります。
費用がかかる
レンタルサーバ費用、ドメイン費用などの費用がかかります。これらは、月額数百円から数千円レベルです。PPC広告などを利用する場合は、その費用も必要です。また、更新を外部委託する場合にはその費用も考慮に入れる必要があります。
最近では、CMSといってホームページの更新を簡単にできるツールがあります。有名なCMSにワードプレスというものがあります。そうしたツールを使うなら、更新を自社の社員で行なうことができ、幾らか費用を節約することができるかもしません。
ノウハウがないと上手に運用することは難しい

グーグルの検索順位で1ページに表示させたり、実際にアクセスしてくださったお客さまにお問い合わせをいただくには、そのための作り込みが必要になります。つまり、ノウハウがあるわけです。
SEO対策などを自分で勉強しながら行なうことも可能ですが、効果が出るまでに時間がかかるでしょう。失敗しても取り組む粘り強さと時間が必要です。
まとめ
メリットとデメリットを簡単にまとめましたが、わずかなデメリットはあるものの、それをはるかに上回るメリットがあります。
起業したての会社さまも、まだホームページをお持ちでない会社さまもぜひ自社のホームページを持つことを検討されるのはいかがでしょうか。
では、今回はここまでです。