開発者ツールの使い方-初心者もできる!プログラミング基礎講座【第12回】

シリーズ第12回は、Google chromeの開発者ツールについてです。このツールを使えば、記述したHTMLやCSSがブラウザでどのように解釈されているかを確認できます。たくさんの機能がありますが、基本的に必要なところだけをかんたん解説していきます。

 

使い方

実際に開発者ツールを開くと、たくさんのタブがあり情報量も多いです。難しいという気持ちが先立つかもしれません。しかし、これまでのプログラミングと同様、必要な部分だけ覚えていけば大丈夫です。HTMLとCSSだけなら、最初に見えているページだけでもかなりのことが分かります。

表示させる方法

以下の4つの方法があります。

  1. 右クリック > 検証
  2. その他 マーク > その他のツール > 開発者ツール
  3. ショートカットキー【 Ctrl + Shift + i 】
  4. F12キー

1番目の方法です。

ブラウザで表示させたファイル上で右クリックし、「検証」をクリックします。

 

2番目の方法です。

chrome右上に表示される「その他」(点が縦に3つ並んでいる)マークをクリックします。その後、「その他のツール」>「デベロッパー ツール」を選択します。

3番目の方法は、上の画像の赤下線に書かれているショットカットキーを使う方法です。Ctrl + Shift + I (アルファベットのアイ)ですが、覚えてしまうと楽ですね。

4番目は「F12」キーを押します。

どの方法でもOKですが、以下のように開発者ツールが表示されます。

簡単に言えば、画像のように3つの部分で構成されます。ブラウザの表示、HTML情報、CSS情報の3つです。しかし、必ずしも上の画像のように表示されるわけではありません。表示の切替ができるからです。

表示の切替

開発者ツールの表示は4種類です。

CSS情報の右上に出ているその他(点が縦に3つ並んでいる)マークをクリックします。Dock sideのタイプが選択できます。ご自分が見やすいなと思う表示を選んでください。各表示領域は、マウスポインタ―を境界線に載せて出る左右矢印(↔)を左クリックしながら調整できます。

 

PC・スマホ(モバイル)表示の切替

PC表示だけでなく、モバイル表示にも切り替えられます。

少し見にくいですが、HTML情報の左上あたりにPC・モバイル表示の切替マーク(赤囲み)があります。トグル表示でクリックするごとに交互に切替ができます。

 

開発者ツールを閉じる

CSS情報の右上あたりに出る ×マーク(赤囲み)をクリックします。

様々なタブ

HTML情報もCSS情報も何種類かのタブがあり、表示内容を切り替えられます。

  • HTML:Elements、Console、Sources、Networkなど
  • CSS:Styles、Computed、Layoutなど

ただ前述の通り、HTMLとCSSファイルだけなら、上の2つの画像の緑囲みのタブのままで大方の情報が得られます。CSSでは「Computed」を時々使ったり、JavaScriptファイルの場合「Console」での確認をしたりしますが、今後必要になった時に覚えれば大丈夫です。

 

要素の選択と確認

では、実際に特定の要素を開発者ツールで表示させて、確認してみましょう。

小さくて見にくいですが…、PC・モバイル切替のマークの横に選択(四角の中に矢印)マークがあります。クリックして特定の要素にマウスカーソルをホバーさせると、その部分に関する情報が簡易表示されます。(画像では、メニューリストの「プログラミングとは」の部分が選択されています)実際にクリックすると、この要素に関するHTML、CSSの情報が表示されるようになっています。

上の画像では、選択した部分のHTML情報(赤下線)から、これがリスト(li)アイテムであること、CSS情報からは、class名「.header-list」のliに対して、list-style、float、paddingのスタイルがあたっていることを確認できます。また、赤囲みの右上を見ると、それが「stylesheet.css」ファイルの13行目に記述されていることが分かります。

ちなみに、そのすぐ下に表示されている「user agent stylesheet」(緑下線)は、ブラウザがデフォルトで持っているスタイルを表示しています。この点は、今後の回で言及したいと思います。また、この開発者ツール上でコードを追加削除することで、仮編集と表示確認もできます。この点も、今後の回で取り上げます。

 

注意点

開発者ツールを使う上での注意点です。

自分が書いたファイルと全く同じではない

特にHTMLについて言えますが、開発者ツールで表示されるのはあくまでブラウザが解釈した情報です。例えば、閉じタグを忘れて書いていた場合、補ってくれていることがあります。

ツリー構造で表示しているので、適宜展開して確認していく必要があります。要素の左にあるをクリックすると、に切り替わり、その部分の詳細が表示されるはずです。

 

まとめ

シリーズ記事 初心者もできる!プログラミング基礎講座【第12回】はいかがでしたか。今回は、開発者ツールの基本的な使い方について解説しました。表示方法や切替、要素の選択と確認方法、注意点についてお伝えしました。

次回は、開発者ツールを使った確認と編集について取り上げます。次回もお楽しみに!

 

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